2011年11月24日木曜日

陰睾 〈part 2〉

本当に寒くなってきました。
風邪をひかないように皆さん気を付けましょうね。


以前にブログで「陰睾」という病気についてご紹介させて頂きました。
本来あるべき位置に睾丸がなく、皮膚の下やお腹の中に睾丸が存在する状態の病気です。
こういう状態であると、高齢になった時に睾丸が腫瘍化することが多くなります。


今回はこの病気に関して、少し補足してご紹介させて頂きます。

睾丸の腫瘍は6歳以上のワンちゃんでは100頭に1頭くらいの確率で発生します。
それが、陰睾という状態であるとおよそ10頭に1頭に確率があがります。

陰睾の状態では、正常の位置にある睾丸の腫瘍よりも悪性である確率が高くなります。
悪性の腫瘍であると、「転移による他臓器への悪影響、骨髄抑制、皮膚疾患」などの問題が生じることがあります。




      手術後の睾丸の写真です。
左側: 萎縮した睾丸         右側: 腫瘍化した睾丸
左側の睾丸はお腹の中、右側の睾丸は皮膚の下と、どちらも正常の位置にはありませんでした。 


もし、睾丸が本来のあるべき所に2つない場合にはご相談ください。

◇お知らせ◇
来年のカレンダーの配布を始めました。
当院を受診された方を対象にお渡しさせて頂いております。
診察でなくても、当院に受診された事がある方で、ご希望の方は遠慮なくご来院ください。
数に限りがありますので、なくなり次第、終了とさせていただきます。
予め、ご了承ください。


≪獣医師 大島≫



0 件のコメント:

コメントを投稿