こんにちは。
今日は「肥満細胞腫」という腫瘍に関してご紹介します。
肥満細胞というと脂肪たっぷりの太った細胞かな?とご想像される方がいるかもしれません(笑)。
肥満とは無関係で、アレルギーの時に主役となって炎症を引き起こす細胞です。
ワンちゃんの場合、比較的よくこの細胞が腫瘍化してしまうことがあります。皮膚のできものとして
発見されることが多いです。この腫瘍は見た目以上に体の奥まで入り込んでしまう性質があります。そのため、手術後に再発をするケースが他の腫瘍よりも多くみられます。また、リンパ節や内臓に転移してしまうこともあります。
したがって、手術では目に見える範囲のできものから最低周囲2cmにわたり広めに切除して、完全に腫瘍細胞を取り除いてあげる必要があります。しかし、この2cmというのはなかなか曲者で、できものの大きさや発生部位によっては困難なこともあります。
今回は、5歳のワンちゃん。背中に直径1cmの皮膚のできものをみつけて来院されました。検査で
肥満細胞腫であることがわかりました。
発見が早く、できもののサイズが小さかったため、手術で比較的簡単に広めに切除することができました。病理検査の結果でも、腫瘍細胞を残さず切除できているという結果でしたので一安心です。
やはり、病気は早期発見・早期治療に限ります!
≪獣医師 大島≫
今日は「肥満細胞腫」という腫瘍に関してご紹介します。
肥満細胞というと脂肪たっぷりの太った細胞かな?とご想像される方がいるかもしれません(笑)。
肥満とは無関係で、アレルギーの時に主役となって炎症を引き起こす細胞です。
![]() |
画面中央の紫色の大きい細胞が肥満細胞 (顕微鏡で400倍に拡大して観察した像) |
ワンちゃんの場合、比較的よくこの細胞が腫瘍化してしまうことがあります。皮膚のできものとして
発見されることが多いです。この腫瘍は見た目以上に体の奥まで入り込んでしまう性質があります。そのため、手術後に再発をするケースが他の腫瘍よりも多くみられます。また、リンパ節や内臓に転移してしまうこともあります。
したがって、手術では目に見える範囲のできものから最低周囲2cmにわたり広めに切除して、完全に腫瘍細胞を取り除いてあげる必要があります。しかし、この2cmというのはなかなか曲者で、できものの大きさや発生部位によっては困難なこともあります。
今回は、5歳のワンちゃん。背中に直径1cmの皮膚のできものをみつけて来院されました。検査で
肥満細胞腫であることがわかりました。
発見が早く、できもののサイズが小さかったため、手術で比較的簡単に広めに切除することができました。病理検査の結果でも、腫瘍細胞を残さず切除できているという結果でしたので一安心です。
やはり、病気は早期発見・早期治療に限ります!
≪獣医師 大島≫
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